音程とキーの違いとは?楽譜や音源を用いて解説! | ざワルーム

音程とキーの違いとは?楽譜や音源を用いて解説!

【当ブログはアフィリエイト広告を利用しています】
コラム

音程とキーは、似た意味の言葉のため違いを詳しく知らないという方もいるかもしれません。
上記は、ともに音を表現する言葉ですが、それぞれの持つ意味には大きな違いがあります。
また、音程とキーの違いを知ると、カラオケにおけるキー調整の意味を知ることが可能です。

今回は、音程とキーの違いを楽譜や音源を用いながら解説します。

音程とは

音程は、二つの音の高さの差を表す音楽用語です。そのため、メロディや和音の基本的な構成要素として、音楽の調和や緊張感を生み出す重要な役割を担います。

本項では、音の名称と音階との違いから音程について紐解きます。

音の名称

音の名称は、音楽における各音を特定するための名前です。一般的に、「ドレミファソラシド」といったイタリア語名や、「C D E F G A B C」といった英字名が広く使用されます。

また、以下の表のように日本語では「ハニホヘトイロハ」と表記され、様々な調の名前(ハ長調やニ短調など)に使われます。

 音の名称
イタリア語ファ
英語CDEFGABC
日本語

上記の名称は、楽譜上での音の位置や歌唱時にどの音をどのように歌うべきかを指示するために必要な要素です。
そのため、音の名称を知ることは、音の高さを理解し、音楽の構造を学ぶ上での基本となります。

音程と音階の違い

音程とは、ある一定の高さを持つ二つの音の相対的な関係を指します。
以下の図は、「ドレミファソラシド」を五線譜上に記載したものです。

上図のように、ドとレ・レとミ・ファとソ・ソとラ・ラとシは1音(全音)で表現されているのに対して、ミとファおよびシとドは半音で表現されます。

そのため、ドからファに上がるケースでは、音程が2.5音(全音を1音とした場合)上がることを示します。

一方、音階は複数の音が低い音から順に配列されたものです。また、音階は音の並び方によってメジャースケール(長音階)やマイナースケール(短音階)といった音のかたまりに分けられる特徴があります。

このように、音程は音ごとの関係を、音階は音程をグループ化した集合を表しているとわかります。

音程とキーの違い

音程は、音ごとの差を示します。一方、キー(調)は音の組み合わせによって作られる音楽の状態を表す言葉です。
そのため、音程とキーの違いは言葉の表す概念(距離と空間のような)の違いと言えます。

本項では、キー(調)とは何かを示し、長音階と短音階の考え方についても解説します。

キー(調)とは

カラオケでキー調整をする場合、♯1(半音上げる)や♭1(半音下げる)などのスイッチを押して調整します。

例えば、「ドレミファソラシド」という音階の曲を♯1に設定した場合、以下の図のように変化します。

上記のように、カラオケで♯1に設定すると、楽曲全ての音階を半音上がることが可能です。また、五線譜上で♯1を表現すると7つの♯の記載が必要です。

このように、楽譜上の調号(♯または♭)の数とカラオケのキー調整における調号の数には、考え方としての違いがあると分かります。

なお、以下は上図の原音と原音♯1の音源です。音の比較のため、確認してみると♯1の設定で変化する音を確認できます。

  • 原音(ドレミファソラシド)
  • 原音♯1(ド♯レ♯ミ♯ファ♯ソ♯ラ♯シ♯ド♯)

長音階と短音階

キー(調)は音の並び方によって、大きく長音階や短音階に分けられます。また、上記はそれぞれ基準とする音からの並び方によって違いがあります。

以下は、代表的な長音階「ドレミファソラシド」を示した図です。

上図は、全音→全音→半音→全音→全音→全音→半音の順で並んでいるとわかります。この並び方が、長音階(メジャーコード)です。

また、音階は基準音による音の状態(調)によって名称が付けられています。
例えば、上図のような「ド」(日本名「ハ」)が基準となる長音階は「ハ長調」、「ミ」(日本名「ホ」)が基準となる長音階は「ホ長調」と呼ばれます。

一方、短音階は全音→半音→全音→全音→半音→全音→全音の並びになる点が特徴です。
例えば、上図のような基準を「ラ」(日本名「イ」)とした「ラシドレミファソラ」の並びが代表例で、「イ短調」と呼ばれます。

また、長音階と短音階では曲調にも違いがある点も特徴です。
一般に、長調は明るく、幸せまたは元気な印象を与え、短調は悲しみ、切なさ、または神秘的な雰囲気を生み出します。(以下の音源参照)

  • 長音階「ドレミファソラシド」
  • 短音階「ラシドレミファソラ」

なお、曲全体(もしくは楽節)のキーを変えたとしても、音の並び方は変化しないので、長音階から短音階(または短音階から長音階)に変化しません。

音程とキーの違いとは?楽譜や音源を用いて解説!まとめ

今回は、音程とキーの違いに関して、楽譜や音源を使いながら解説しました。

音程は音の差を、キーは音の組み合わせによる音楽の状態を表す言葉です。

本記事を参考に、音楽の理解が深まれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました