精密採点Aiにおける抑揚とは?科学的な側面から考察! | ざワルーム

精密採点Aiにおける抑揚とは?科学的な側面から考察!

【当ブログはアフィリエイト広告を利用しています】
精密採点Ai攻略

抑揚とは、文章や音声などで調子を上下させることを指します。特に、歌唱面では声の大きさに強弱を付ける事として知られています。

しかしながら、声量をやみくもに付けても抑揚の点数に繋がらないことも少なくありません。
特に、精密採点Aiでは極端な声量差がAi感性のマイナスにつながるため、自然な抑揚が求められる点が特徴です。

今回は、精密採点における抑揚について科学的な側面と具体例から考察します。

精密採点Aiにおける抑揚とは?

DAM公式サイトでは、精密採点の抑揚について以下のように紹介されています。

「抑揚」は声の大きさに強弱をつけて歌う技法です。

DAM公式サイト

本項では、精密採点における声の大きさと抑揚の関係を考察します。

なお、声量を上げる方法は以下の記事に詳しく記載しているので、あわせてどうぞ。

声の大きさによる考察

一般に、高音パートは低音パートよりも声量が必要だとされています。そこで、以下では楽曲の音域差が広いほど、高音パートと低音パートの声量差が大きいと仮定して考察します。

下図は、楽曲ごとの音域差と抑揚の点数における相関を示した散布図です。

縦軸:抑揚の点数、横軸:音域幅(mid1Aを0とする)

上図から、音域幅と抑揚の点数に僅かながら正の相関(相関係数:0.12)はあるものの、顕著な関係が見られないとわかります。

そのため、音の高低による声量差だけでは抑揚の点数アップにつながりにくいと考えられます。

倍音による考察

ヤマハ(株)および(株)第一興商の特許内容の要約には面白い記述があります。それは、抑揚は歌唱時の基本周波数と倍音周波数(合計)のレベル比によって検出されるというものです。

ヒトの声は、音程として認識する音(基本周波数)の他に様々な音(倍音)が合成されて1つの音として成立しています。そのため、基本周波数と倍音周波数が同調すると、より大きな音になる点が特徴です。

そこで、精密採点シリーズでは音を周波数ごとに分解し、基音と倍音における大きさの比率を見ることで、声量やマイクの距離によらない抑揚を検出していると考えられます。
そのため、抑揚の点数には声量の変化ではなく、倍音を含んだ声の変化、つまり声の音色や響きに基づいた変化が影響すると言えます。

倍音について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。より詳しく解説しています。

精密採点Aiにおける抑揚とは?科学的な側面から考察!まとめ

今回は、精密採点Aiにおける抑揚に関して、科学的な側面から考察しました。精密採点Aiでは、響きも重視した歌い方が抑揚の点数アップにつながると考えられます。

本記事が、精密採点Aiにおける抑揚の点数アップにつながれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました